カナダ1セント硬貨(ペニー)の廃止

昨年5月、マニトバ州ウィニペグのThe Royal Canadian Mint(カナダ造幣局)で、100年以上も続いた1セント硬貨の製造が終了されたことは、日本でもニュースなどで報道されましたが、今日その1セント硬貨の流通が幕を閉じました。  

「ペニー」という愛称で呼ばれ、道端で落ちているペニーを見つけ、誰にも気付かれずに拾って胸ポケットに入れておくと、その日何か幸せなことが起こるなんていう言い伝えもあり、これを「ラッキーペニー」と呼んでいました。  

ところが時代は流れ、1セントで買い物をすることなどなく、お釣りでもらっても財布が重たくなるだけ!と、お釣りを受け取らない人も多かった今日この頃。  

この1セント硬貨を製造するのに、主原料である亜鉛の高騰により1枚に1.6セント以上かかってしまっていたそうです。  
でも、買い物をしていてお気づきだと思いますが、1の位の単位は存在します。
クレジットカードやデビットカードを使用すれば、今までどおり1の単位まで計算されます。  

あくまで現金による支払の場合のみ、1の単位が5に切り上げられたり、切り捨てられたりします。  
四捨五入とも違いますので、ご注意ください。  
英語では、切り上げを「Round Up」、切り捨てを「Round Down」と呼び、  
 $1.01や$1.02は、Round Downで$1.00に。
 $1.03や$1.04は、Round Upで$1.05となります。   また、
 $1.06や$1.07も、Round Downで$1.05に。
 $1.08や$1.09は、Round Upで$1.10となります。  

現金で買い物する機会は減ってきたものの、慣れるまで戸惑いそうですね。